オイゲン&イルゼ・ザイボルト賞は日本とドイツの相互理解や学術振興に貢献した優秀な研究者に贈られる賞です。ドイツと日本から研究者が1名ずつ選出され、それぞれに副賞賞金1万ユーロが贈呈されます。例外的に研究チームに贈呈されることもあります。この賞は隔年、分野を問わず、優れた学術業績に対し授与され、人文・社会科学と自然科学、生物学、工学、医学の2つの分野に分けて毎回交互に選考が行われ、2015年は法学や経済学を含んだ人文・社会科学が対象でした。この賞によって、研究者の功績が称えられ、また優秀で卓越した研究を行っている若手研究者の意欲が掻き立てられることとなるでしょう。
この賞の賞金はオイゲン&イルゼ・ザイボルト基金より交付されています。オイゲン&イルゼ・ザイボルト基金とは、1980年から1985年までDFGの会長に就いていた海洋生物学者のオイゲン・ザイボルト教授がアメリカ人環境保護活動家のレスター・ブラウン氏と共に1994年に日本の旭硝子財団が創設したブループラネット賞を受賞した際受け取った40万ユーロという世界的にも賞金額の高い環境賞の副賞の中から妻のイルゼ博士と資金として15万ユーロを寄付することで創設しました。この基金はドイツと日本の研究と理解の促進を高める事に寄与しています。
オイゲン&イルゼ・ザイボルト基金終了のため、2020年が最後となりました。オイゲン&イルゼ・ザイボルト賞は1997年から12回にわたり26名に授与されました。